【内容編】添乗員の仕事って?元海外旅行添乗員が解説!

添乗員の仕事のイメージ画像

だんだんと各国の出入国の条件緩和や航空会社の新卒採用再開の話がニュースになり始めています。
そんな中 一足早く国内のツアー旅行は始まっているので添乗員の求人も見かけるようになりました。

ツアーに参加したことがある方は 添乗員の仕事内容を近くで見たことあってなんとなく知っているかもしれないですが見えてない部分も多いですし、添乗員ってバスガイドとは違うの?全くわからないよ という方もいるかもしれません。

今回は

添乗員って面白そうだけど実際はどこからどこまでが添乗員の仕事なの?

という疑問に海外旅行の添乗員をしていた筆者がお答えします!

国内なのか海外なのか、行くエリアや国がどこなのか、催行会社・手配会社がどこかによって多少の差がありますがよくある流れという形で解説させていただきます。

ちなみに筆者は 添乗員派遣がメインで通訳や普通の人材派遣も行う旅行業界大手の人材派遣会社に籍を置き、H〇Sや〇TBなどの大手旅行会社に添乗員として派遣されて仕事をしていました。

それでは添乗員の仕事の流れを順番に見ていきましょう!

もくじ

① アサインされる

お仕事の割り当て(提示)をアサインと言います。

アサインを断ることもできますが所属している派遣元も取引先と考えれば「ありがとうございます!行きます!」と前向きな返事をいつでもする方が安定してお仕事をもらえるようになります。
また新人なのかベテランなのかによりますが、海外はパンフレットを見て申し込むタイプの募集型ツアーのお仕事だと1.5~2カ月先くらいまでの予定がアサインされてることが多いです。
また一度お仕事を受けたあとは変更できません。先に飛行機の席をとってしまうためもし行けなくなるとネーム変更にお金がかかるので体調管理には気を付けましょう。

一方 企業や学校の御一行様などの企画型ツアーやクルーズの仕事はもっと前からアサインされます。
国内の場合はギリギリまでツアー参加者を募集している関係で2週間先がわかればよい方だと思います。

ツアー内容の確認

アサインをされたらツアーの内容を予め確認しておきます。
初めて行く場所であれば行先についての勉強をしたり、現地の最新情報を入手しておきます。
その際には自分より前に行っている添乗員の書いた日報(レポート)や個人のブログ、Twitter、添乗員仲間の情報が役に立ちます。

また観光場所やバス内にガイドさんがいるのかどうかによって添乗員の負担もかわってきます。
添乗員は「旅程管理主任者」なので旅程を管理するのが元々の仕事ですがガイドさんがいないと観光案内についても添乗員がせざるを得ない状況になりがちです。
お客様も勘違いしているのでガイド業務も添乗員に期待していてガイドしないことで低評価を受ける可能性があります。

きちんと準備をして当日に備えます。

海外では場所によってガイドの資格のない人がガイドをすることを違法として取り締まってくれるのでバス内でしか案内できないとお客様へ説明出来たり、旅行会社がちゃんとガイドを付けてくれたりします。

② 打ち合わせをする

ツアーを催行する旅行会社で打ち合わせ

現地の手配を担当する会社が別にあればその担当者と手配内容の読み合わせを行ったりします。
しかしこれはコロナ前に主流だったやり方なのでもしかすると今後は在宅でオンラインを利用した方法にシフトしていくかもしれませんね。
資料と合わせて添乗にかかる費用のために予め渡される携行金やETCカード、貸与携帯電話、名簿、バウチャー、バッチ、荷物のネームタグ等を受け取ります。

この打ち合わせで手配内容がパンフレットや日程表と相違がないか、時間配分に無理がないか、手配数に間違いはないか等 最終チェックをし、変更が必要であれば伝えます。
企画や手配をしている人は実際の現場を知らないこともあるので無理なスケジュールを立てることも多いです。ツアーが出来てから一本目の添乗は手配上での落とし穴がいっぱいあってベテランの添乗員でもハラハラがたくさん起こります。。

電話

打ち合わせを踏まえた上で指示があればお客様へ出発前の電話連絡(対客電話といいます)をします。
対客電話は全員必須であったり、代表者だけであったり様々です。
申し込みのお礼や挨拶と持ち物、気候、ご注意事を伝えます。

③ 出発当日までにツアーの準備をする

国内の仕事だと前日又は前々日が打ち合わせ日なので準備期間がほとんどないこともありますが、海外の場合は丸2日~3日ほどあることが多いです。
慣れている国でなければ、打ち合わせで判明した事項を踏まえて現地の事をさらに調べて勉強してツアーに備えます。
荷造りも慣れてしまえば15分くらいでできますが、最初のうちは悩む作業かと思います。

④ 添乗する

現場の確認と受付

出発当日は国内であればバスや電車ホームの確認、ドライバー&ガイドとの打ち合わせ、海外であれば搭乗手続きの確認をし、お客様が来たら受付をします。

添乗

添乗中はパンフレットや指示書に沿って欠けることの無いようもれなく案内をし、迷子やトラブルを未然に防ぐように努めます。
お客様へは適宜先のことも伝え、お手洗いなど見通しを持って行動できるよう案内します。
食事や観光、移動、宿泊等の基本的なケアに加え、楽しい旅になるようサービス精神を持って思い出作りのお手伝いをしましょう。

トラブル対応

万が一トラブルに見舞われた時は会社へ報告しつつ、即座に最善策を考え交渉したり臨機応変な対応が求められます。

また世の中には色んな方がいるので稀に困ったお客様にあうことがありますが、こちらのお願いに従ってもらわないと他の方に迷惑なことが多いので 困った人にも「この人の指示には従いたい」とか「この人を困らせるのは止めておこう」と思ってもらえるようなモノの言い方ができると大変役に立ちます。

⑤ 精算する

出入金の計算をする

預かっている添乗金の計算をして精算書類を用意して、余った分を会社へ払い戻す。

各種提出書類の作成

日報と呼ばれる一日の実際のタイムスケジュールを記録したレポートやレストラン、ホテル、観光地の最新情報を記入した書類を作成します。
またお客様へ配って回収したアンケートをチェックしてまとめ、必要であれば報告書をつけて提出します。

またツアー全体の印象、お客様の様子、値段と内容のバランスを担当者に報告し、良かった点、改善すべき点があれば伝えて今後のツアー企画に参考にしてもらえるようにします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

添乗員の仕事は見えないところにもいっぱいあります。
始めのうちは勉強時間が長すぎて休みの日も仕事のために過ごすことになりますが経験が増えれば増えるほど自由で楽しい時間が増えていきます
すぐ辞めちゃう人も多いですがハマってしまって辞められない人もいる そんな仕事です

また今回は添乗員は派遣の外注で、企画した人間が添乗に行くことはない大きな旅行会社の場合の話でしたが、行先に特化しているような小さな旅行会社の場合はツアーの企画から添乗までを一貫して全部できる場合もあります。

今後の記事で添乗員のなり方、面白さ、ツラさ、給料なども書いていきますのでまた見ていただけたらと思います♪

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