【なり方編】添乗員になるには? 元海外旅行添乗員が解説!

添乗員の仕事のイメージ画像

そろそろ旅行復活の兆しが見える今日この頃。
航空会社が客室乗務員の採用を再開するニュースが出たり、添乗員の仕事の求人も見かけるようになっています。
旅行が好きな方は色んな所に行ける添乗員という仕事に興味がある方もいるのではないでしょうか?

今回は

添乗員になるにはどんな方法があるの?
資格は必要?

といった疑問に 元海外旅行の添乗員をしていた筆者がお答えします。

ちなみに筆者は添乗員の派遣会社に所属してそこで研修を受けて「総合旅程管理主任者」という資格をとり国内旅行の添乗を半年くらいしてから海外をするようになりました。
それ以前はホテルのバーで働いていて海外は2回しか行ったことがありませんでした。

なろうと思えば誰でもなれますが、なり方や仕事の仕方が色々あるので分かった上で検討されるのが良いと思いますのでざっくばらんにお伝えしたいと思います。
それでは順番に見ていきましょう!

もくじ

必須事項1 添乗員の派遣会社に所属する 又は 小さな旅行会社に就職する

ご注意ください!!
大きな旅行会社に就職しても添乗員にはほぼなれません

ツアーは催行されて初めて利益が生まれるので、添乗員を自社の社員で賄うことはせず外注するのがほとんどです。
たまに添乗課に配属されて添乗にでることはあってもいつも添乗業務をしている大きな旅行会社の社員はほぼいません。

添乗員の派遣会社に所属する場合

添乗員の派遣会社は大きく分けて2種類あります。
①派遣先が親会社に固定されている会社 と ②色んな旅行会社に添乗員を派遣している会社 です。
自分の好みで選んでいいと思いますが、派遣会社によって会社の中抜き(マージン率)や単価が変わってくるので同じツアーの仕事をしてももらえる給料に差が出ます。

また派遣会社によっては初めて行く国の仕事の前には先輩による研修を受けさせてくれたり、各種講習会が充実していたり、添乗の仕事が少ない時期には別の仕事を斡旋してくれたりします。
どの会社が自分にあっているかしっかり情報収集をし、会社の説明会でも質問するなどして慎重に選んだ方がいいです。

① 派遣先が親会社の旅行会社に固定されている会社

大手の旅行会社には子会社のような専属の添乗員派遣会社があります。
そういった会社に所属すると基本的には一つの旅行会社の仕事だけをすることになります。
打ち合わせや精算の流れ、必要書類、ツアーの進め方のルールが固定されるので仕事に慣れやすいというメリットがあります。

② 色んな旅行会社に添乗員を派遣している会社

色んな旅行会社に添乗員を派遣している会社は子会社を持っている大手が子会社で賄いきれない分や適切な添乗員がいない場合に派遣したり、子会社の無い旅行会社の添乗を担います。
色んな会社の仕事を請け負っているので会社と相談することで自分のやりたい会社の仕事を割り当ててもらえる可能性があります。
またどこかの派遣先でNGをいただいてしまっても別の会社で気持ち新たに挑戦できたりします。

小さな旅行会社に就職する場合

小さな旅行会社は上記の大手の場合と違い、企画・販売・運営を全て自社で行っている場合もあるのでツアーを企画をした人間が添乗まで行えることもあります。
お客様がリピーターばかりだったり、秘境専門の会社、行先の国やエリアが特定されている会社、国内であればバスを所有している会社などがあります。
添乗だけをするわけではないので旅行会社全体の運営に関わることができ、派遣添乗員がよく思う「私がツアー作ってたらこんなことには絶対しない」みたいなもどかしさがないというメリットがありますね。

必須事項2 資格を取得する

添乗をするための資格には、国内ツアーだけに有効な国内旅程管理主任者海外ツアーにも有効な総合旅程管理主任者という2つがあります。
どちらも観光庁に認可された企業や学校などの機関で決められた研修を受けることで取得できます。

研修は座学の講義とテストに加え、実施研修(国内は日帰りバス研修、海外は海外ツアーの添乗研修)を行います。
座学は旅行業の法律や約款、実務についてで総合の場合は英語が少しありますが国家資格の旅行業務取扱管理者の試験とは全く違い、研修を普通に受講していれば問題なく試験をクリアできるはずです。

研修の受講方法としては以下二つと一応個人でどこかしらの登録機関に申し込みという方法があります。

会社の研修で取得する場合

旅行会社や添乗員の派遣会社に所属してから社内の研修にて資格取得をサポートしていることがほとんどです。
もし途中で会社を変えても主任者証というカードは発行しなおしますが、資格が失効するわけではなく引き継がれます。

大学や専門学校のカリキュラムで取得する場合

観光関係の学部や専門学校では即戦力を輩出するという目標のためカリキュラムに組み込まれていて就職前の段階で取得することも可能です。
就職の際に多少は採用担当の目に留まる資格なのではと思います。

必須事項3 海外旅行の添乗の場合は英語能力を基準以上にする

旅行会社毎に添乗員に求めるスキルが定められていることがほとんどです。
英語能力は基本的にはさほど高い基準ではなく私が聞いたところでは TOEIC 550点以上 位とのことでした。
それよりも日本語でのコミュニケーションが問題なく、かつ社交的でホスピタリティにあふれた対応をできる方ということの方が重視されるようです。

また仕事によっては英語能力不問の海外添乗業務もあります。
会社の報奨旅行で旅程管理と参加者対応のみが主な仕事の場合や日本近海のクルーズ船の添乗の場合。
中国、東南アジア、アメリカ、カナダ、ロシア、トルコ、エジプトなど日本から直行便の飛行機で行けて現地では日本語を話すガイドがずっと付いていてくれる場合などです。

とは言え、ヨーロッパや中南米、オセアニア、アフリカなど色んな場所に添乗したい方は英語能力が必須です。
日本語のガイドがいない場合は英語のガイドの案内を聞いてお客様に日本語に訳して案内したり、空港やホテル、レストランでの現地の方への対応やドライバーとの会話はほぼ英語になります。
ペラペラである必要はないですが相手の言っていることが理解できて自分の言いたいことが伝えられなければなりません
私も決して丁寧でまともな英語は話せませんし、母国語が英語の方と普通の速さで雑談はできませんが、観光箇所の説明やスケジュール管理、トラブル対応、挨拶などのピンポイントでのサバイバルイングリッシュ能力は培ってきました。
特に観光箇所については事前の勉強をしっかり行い、もしもガイドが言っていることが理解できなくても自分で説明できるくらいにして臨みましたし、予め英語のウィキペディアを読んでおきその場所特有の単語をインプットしてから行くようにしていました。

基準を超えることより自分が現地で困らないための英語能力を身につけることが重要になります!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
添乗員のなり方はいくつか方法がありますので自分の求める働き方に応じてアプローチを選んでいただくと良いのでは?と思います。
また今回は「添乗員のなり方」に焦点を当ててみましたが、今後「向いている人」や「給料」についても記事にできたらと思っているのでまた見に来ていただけたら嬉しいです。

そしてそろそろ海外旅行も復活の兆しがありますので、ツアーに参加してみて近くで添乗員の仕事を観察してみてもいいかもしれないですね。
それでは良い旅を♪

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